「今度は肉じゃが食べたいな」(豊島)

こんばんは。先週は寒い日も多かったけど今日は気持ちの良い気候でしたね。

諸事情により現在コート類をクリーニングに出してしまったので、最近は寒い日をいかにしてコートなしで乗り切るかに必死です。

まだセーターは早い気がして、基本薄着の下にヒートテックを仕込むことで対処しようとしています。毎年、「ヒートテックは1月から」をポリシーに生きていたのですが、今年は10月に解禁してしまいました・・・コートが戻ってきたら再びヒートテックは封印しなければ。


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先週の加藤さんの写真、「何やってるか全然わからない」というお題に対して「いやわかる」と反語を付け加えて回答していましたね。なんでもありやん!と思って笑いました。さすがです。


「泥濘む」の撮影の時に加藤さんのお宅に数日泊めていただいていたので、加藤さんちのワンコたちが元気に尻尾を振る姿が目に焼き付いています。私も寂しいです・・・。


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さて、今週のお題は「今度は肉じゃが食べたいな」だそうです。どうぞ〜


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「今度は肉じゃが食べたいな」って言われて、どきっとした。


実は、肉じゃがは、私もずっと食べたい。去年の5月くらいから、ずっとずっと食べたい。でも食べない。食べれない。


あれはベランダに出て、ボーッと空見てたときだった。ふと地面のほうを見たら、じゃがいもが転がっていたのだ。


うちのアパートの1階にはコンビニが入ってて、コンビニの外には野菜売り場がある。毎朝8:30、八百屋さんのトラックがやってきて、トマトやらほうれん草やら色んな野菜を並べていく。


私もよく使うけど、ガンガン日が当たってるから暑い季節は野菜がしょっちゅう腐ってる。だから買う前には一回裏返して確認が必要。じゃがいも腐ってるのは見たことないけど、じゃがいもに関してはあんまメンバーが入れ替わってない気がして多分古い。


で多分、その棚からじゃがいもがコロン、と落ちたんだと思う。


落ちたじゃがいもはコロコロコロコロ転がって、ちょうど排水管のわきで止まったらしい。2階に住む私のベランダから伸びて行ってる排水管。ちょうどその、わき。


いつからあそこにあるんだろう?全然気がつかなかった。でも発見した時、そいつからはニョキッと芽が伸びていたのだ。


見つけた瞬間私は思った。「あの芽が、この私の住む2階のベランダに到達するまで、私は待たなくちゃいけない!!!」


なんでそう思ったのかはわからない。もしかしてこれが神のお告げってやつなのかな、それはもう予感じゃなくて確信だった。だからその日から、私は一切じゃがいもを食べていない。


ちなみに彼、頑張ってはいるんだけど、なかなか成長が進まない。わたしはこっそり、深夜のお客さんがいない時間帯に降りて行って、希釈したハイポネックスをじゃがいもにふりかけてたりしている。あと、のびた芽が折れないように、排水管を支柱にしてビニール紐で固定してみたり。もはや介護。


なんだかだいぶ前から一切のびてない気もしなくもない。だけど私は待つって決めたから。


その日まで、じゃがいもは絶対に食べない。


だからごめん。肉じゃがは作れないの。(終)

ご近所の名物ネコ。塀の上で気持ちよさそうに寝てました。尻尾がずっと揺れてた。


次回のお題は「気持ちよさそう」で!

点と___web

加藤紗希と豊島晴香による創作ユニット[点と]のウェブサイトです。

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