【思文会】Gとの闘い編(後編)(豊島)
皆様GWいかがおすごしですか?私はGWとかあまり関係のない生活を送っていますが、しいて言うならGWにバイト(コールセンター)に出勤すると「GW出勤ありがとうございます」という張り紙とともに毎日シュークリームやらドーナツやらおやつボーナスがもらえるという喜びがあります。
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前回の加藤さんのブログ、文章が少ない分餃子の写真の存在感が半端ないですね。PCで閲覧するとものすごい大きさの餃子が迫ってきて臨場感があります。
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さて、Gとの闘い編(後編)です!前回記事がここ最近に比べ閲覧数が激減し、やっぱり虫はまずかったか・・・と思ったりしていますがもう始めちゃったので最後まで書きます!今回もそれなりに気持ち悪いことを先にお伝えしておきます!すいません!読んでくださっている方本当に本当にありがとうございます!!
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【思い出を文章にする会~その⑥Gとの闘い編(後編)】
(前回の振り返り)
収納がない物件に一人暮らしをしていた学生時代、あらゆるものを靴箱に収納していた私。ある日靴箱に収納していた使い捨てコンタクトの箱を傾けたところ、コンタクトではなくGが飛び出してくるという事件が発生。冷蔵庫下に逃げ込まれてしまった私はなすすべもなく、泣く泣く彼を残してバイトへと向かったのであった。
Gが冷蔵庫下に隠れる部屋を後にしてバイトへと向かったその夜。案の定仕事を終えて帰宅すると、Gは冷蔵庫の下からも消えており、影も形もみえなくなっていたのだった。
部屋を見渡すと、そこかしこに物が散らばっている。その一つ一つ、すべてがGの隠れ家となる可能性を秘めている。何かに触れたらその下に潜んでいたGが飛び出してくるのでは…という強迫観念は、ひどく私を苦しめた。強い緊張感の中、帰宅したらすぐに、なるべく少ない歩数でベッドの上に飛び乗り、体を小さく丸めて、なるべく動かないようにしていた。そして私は、家にいる時間のほとんどすべてを体育座りで過ごすようになったのであった。
ベッドの上にいても安心はできない。私のベッドはマットレスに4本の木の足がついたものであったが、その足をよじ登ってGが迫ってくる可能性だって十分にあるわけだ。
私がこのときずっと考えていたのは、弥生時代の高床式倉庫についていたねずみ返しのことである。高床式倉庫はおうち的な形の倉庫に4本の木の足がつき床が高くなっているものであるが、この木の足にねずみがよじ登ってきても跳ね返せるように装備されているのがねずみ返しである。イメージがわかない方はググってほしい。これがベッドの足についていたらGも登ってこれないな…作れないかな…などとひたすら役にたたないことを考えていた気がするが、そもそもGはねずみ返しぐらい余裕で登って来るかもしれない。
ほぼ毎日我が家に泊りに来ては色んな材料を広げて作業していた友人(合鍵も持っていたし彼女の着替えが常備されていた)はといえば、Gが逃走したことを話した日からパタリと、本当に一切家に来なくなったのであった。
来る日も来る日も、私は家に帰ったら即ベッドに飛び乗り、物陰に潜んでいるであろうGを刺激しないよう体育座りで過ごした。そして家にいる滞在時間をなるべく減らすため、夜以外はほぼほぼ外出するようにした。どうしても必要になって床に転がる物を持ち上げるときにはすごくビクビクした。
もちろんGが逃走した翌日、即座にアースジェットを購入し、出現したらすぐにやっつける準備はできている。しかし、幸か不幸かGは全く姿を見せない。
そんな生活を何日したのだろうか。精神的に疲弊していき、体育座りの日々に耐えかねた私は、ついに、決断をくだしたのだった。
バルサンを…たく!!!!!
そう、床に置いてポチッとボタンを押すとプシューーーーと霧が噴射し部屋中の虫たちをやっつけてくれる、あれである。
人生で、初めてのバルサン。CMでしかその実態を知らない、バルサン。ドキドキしながら近所のセイジョーで購入する。
ボタンをプッシュするまでのくだりは正直あまり覚えていないが、確か火災報知器に袋をかぶせたり、食器類を棚の中にしまったり、説明書をみながらそんなことをしたような気がする。
そして、ついにボタンをプッシュするとき。これを押せば煙が出るはず。
緊張しながらボタンを押してバルサンを稼働させた私は、指示通り締め切った部屋を後にしたのであった。
家の中が煙で充満していく様子を想像しながら外で時間をつぶす。ネット上でググったところやばめのバルサン体験記を大量にみつけてしまい、帰宅後の光景を想像しては恐れおののく。絶対に一人で家に入りたくない気持ちになり「お願いだから一緒にドアをあけてほしい」と友人たちに頼みこんだものの、全員に断られる。
そんなこんなで、数時間が経過。結局一人でバルサン後の室内に立ち入らなければならない。ドアをあけたらどんな地獄絵図がまっているのか…。自分の家の扉の前でさんざん躊躇するわたし。
そして、意を決してドアをあけると…
「ひいぃぃ!」
いた。Gが、いた。まぎれもなく、あの日冷蔵庫の下に逃げ込んだあのGである。バルサンによって苦しくなったGは、廊下のど真ん中でひっくり返って宙に向かってバタバタ手足を動かしていた。
めちゃめちゃCM通りの光景…本当にひっくり返るんや…なんか、ちょっとかわいそう…
幸いにもその一匹の存在以外は全くいつも通りの室内であったが(もっとカオスな光景を想像していた)転がっているGが怖すぎて中々近づくことができず、Gを飛び越えて室内に入るまでに20分、処理グッズをとってきて半泣きで処理するまでに20分、計40分ほどの時間を要した私なのであった。(完)
※自分でも書いていて若干気持ち悪くなりました。不快な気持ちになった方本当にごめんなさい。
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