【思文会】その⑪~疑惑に満ちたタイ旅行編―旅立ち―

もう7月も終わりにさしかかっていますが、まだ梅雨があけませんねぇ。そろそろ子どもたちは夏休みが始まるころかと思いますが、今年の7月は夏っぽさが全然ないように思います。なんだかそろそろ太陽や入道雲が恋しくなってきました…なったらなったで多分すぐもういやだとなる気がしますが…!


---


加藤さんは島根に続いて沖縄へ…!うらやましすぎる。どうでも良いですがわたくしゴーヤチャンプルーが大好きです。食べたい。海ブドウもミミガーも好き。


---


さて、今週から【思い出を文章にする会その⑪~疑惑に満ちたタイ旅行編】をスタートさせたいと思います。こちらなかなかの長編エピソードなので、しばらく続くかもしれません…一度始めたら途中でやめられないから書くのを結構躊躇していたのですが、人生のエピソードランキングの上位にはいるやつなので、やっぱり頑張って書きたいと思います。どうかお付き合いいただけたら幸いです!


---


【思い出を文章にする会その⑪~疑惑に満ちたタイ旅行編―旅立ち―】


社会人1年目の11月。新入社員として日々の忙しさに忙殺されていた私は、ついに待ちに待った「夏休み」を取得することになった。私が働いていたのは旅行会社だったので、盆と正月・GWは繁忙期、基本的に仕事である。だから、チーム内で相談しながら忙しい時期をさけて順番に長期休みを取得する。季節を問わず、この長期休みを「夏休み」と呼んでいたのである。


4月から仕事づけだった中での初の長期休み。これは絶対にどこかへ行ってパァ~っと現実逃避したい。そこで、中学時代の友人に連絡して3連休をとってもらい、どこかへ旅行へ行こう!という話になったのであった。


そうと決まったらもう楽しみで仕方がない。国内を中心に、来る日も来る日も行先探しのネットサーフィンである。そうやってすごしていたある日、とうとう私は見つけてしまったのである…【1泊3日タイ・バンコクツアー5万円】を…。深夜便で羽田を出発して早朝にバンコクに到着。その日1日遊んで一泊し、翌日の夜の便で日本へ帰るという鬼スケジュールツアー。確か夜に寝付けなくてベッドでゴロゴロしながらスマホをいじっていた時に発見したのだが、このときの興奮は今でもはっきり覚えている。これ、3日でタイ、いけんじゃん!!!!


そして翌日すぐに友人に連絡し、思った通り乗っかってくれたため、私たちは弾丸タイ旅行へいくことになったのであった。


夏休み前の最終出社日。この日、仕事を綺麗に終わらせてその足で羽田へ直行、すべて忘れてタイへ!という理想的なプランを組んだ私。仕事は順調に進んでいく。


だがしかし、こういうときにタダでは終わらせてくれないのが私の人生である。夜、全力で仕事を終わらせにかかっていた、いやむしろもう終わりかけていた私のもとに不吉な1本の電話が…。担当しているツアーの添乗員さんからである。何がどうだったのかは忘れたが、ツアー中になにやらトラブルが発生したため早急に対応してほしいとのこと…。まじかーいこのタイミングかーい。そこから必死にトラブルの対応をして、もう本当にこのままじゃ飛行機に乗れなくなるというギリギリの時間になってから猛烈ダッシュで羽田空港へ。友人には最悪間に合わないかもしれないと話した上で先にチェックインするよう依頼。


とはいえ1泊3日タイツアーを友人一人で行かせるのはさすがにやばすぎる…。確か羽田についたときにはもうかなり搭乗予定時刻が迫っていたかと思うが、大急ぎでスーツケースを預け、保安検査場の優先レーンを通り抜けて搭乗口へ。そこでなんとか友人と落ち合え、飛行機に乗ることができたのである。


だが私は、ここで一つ目の凡ミスを犯したことに気付く。


やばい、スマホ、預け荷物に入れちゃった…しかも電源いれたままで…。


ものすごく慌てていた私は、会社用のバックを丸々スーツケースにぶち込んで預けたのだが、そこにスマホが入りっぱなしになっていたのである。


電源が入ったまま上空に飛び立ったスマホは、離陸後数分でauの電波をキャッチできなくなる。電波を探す→みつからない→ずっと探し続ける→全然ない→電池消耗→7時間。当然、タイに到着してスーツケースをあけたときにはスマホはご臨終状態になっていた。そして、荷造りも慌ててした私は充電器すら持ってきていないというポンコツっぷり。一瞬焦ったものの、幸い私も友人もiphoneユーザーだということに気付く。


私「ホテルにチェックインしたら充電器かしてー」


友人「いーよー」


…だが、このときの私たちは知る由もなかったのである。この後友人のiphoneの充電器がパクられることになるということを…。それだけではなく、ここから事件が起こりまくり、色んな意味で盛沢山な2日間を過ごすことになるということを…。


こうして、私たちの波乱に満ちたタイ旅行は始まったのであった。(続く)


---

微笑みの国、タイへ到着して多分ホテルへ向かうバスの中からとった写真。

このときはまだ私たちも微笑んでいた…。

点と___web

加藤紗希と豊島晴香による創作ユニット[点と]のウェブサイトです。

0コメント

  • 1000 / 1000