【思文会】その⑫~おでこカチ割れ事件編(前編)(豊島)

一週間がめちゃめちゃ早い…!今週は加藤さんと小学校へワークショップしに行ったり、風邪をひいてダウンしたりしているうちに瞬時に過ぎ去りました。季節の変わり目、風邪が流行っているようです。皆様もご注意を…!


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加藤さんブログで触れられていた小学校のイカの絵、ゆるい感じのタッチがいかにも加藤さんが好きそうなやつでした。加藤さんがよく夏にかぶる帽子のセンターにレモンが動物になった?みたいな謎のキャラがくっついているのですが、(ボヤボヤした記憶)それとすりかえても違和感ない感じだった…。


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さて、お久しぶりの思い出を文章にする会です。小学生のときに遊び方をミスっておでこに大けがを負った際のお話です。基本的に笑ってもらいたくて書いているのですが、血の話が苦手な方は読まない方が良いかもしれません…。すみません!でも読んでいただけたら嬉しいです!


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【思い出を文章にする会その⑫~おでこカチ割れ事件編(前編)】


幼少期、私は「生傷の絶えない子」と言われていた。とにかくしょっちゅうケガをしては流血していたからである。


特に、小学校に入学してからの1年間はすごかった。まず、手始めは公園にあった平均台のアスレチックで「どーんジャンケンポン」をしていたところ勢い余って地面へ転落。何がどうなったのかわからないが鼻の下をすりむき流血。一緒に遊んでいた友達のお母さんが香港で看護婦をしていたという謎の経歴の持ち主だったため、鼻の下にあつあつのお灸をすえるという香港スタイル(?)の治療をほどこされ、私の鼻の下にはハナクソみたいなかさぶたがしばらくくっついていた。初めての遠足の写真にもおかげさまでばっちりと映りこんでいる。(そして今気づいたがこの写真、あきらかにピースを失敗している…なんで…)


続いては股打撲事件。我が家の隣にはちょっとした林を挟んで公園があり、当時の私はその林にあるぶっとい枝で一人ターザンごっこをしてから公園へ繰り出すのがマイブームとなっていた。しかし、ある日突然枝がバキっと折れて真下にあった鉄の柵が股に直撃、そして流血。(念のためではあるが)小1にして産婦人科を受診したこともあった。


そして、そんな日々を送っていた私に待ち構えていたオオトリが、これから紹介するおでこカチ割れ事件である。


事件は風呂場で起こった。


当時、まだ小さかった私は二つ上の兄と一緒にお風呂に入っていた。私はとてもお兄ちゃん子で、しょっちゅう後をついて回ってはお兄ちゃんのマネをして、一緒に遊んでいたのである。


その日、兄がお風呂で提案した遊びは「風呂飛びこみ」。お風呂のふちにたってジャンプし、思いっきり湯船に飛び込んで水しぶきをあげる。夏休みによく見る橋とかから川に飛び込むあれを、簡易的に家でやってしまおうという試みである。


まずは、先行、兄による飛込。私にくらべて身長も体重もあるので勢いが違う。見事な水しぶきをぶち上げてフィニッシュ。これで季節問わず、遠出もせずに飛込体験ができる。小学生にとって最高の遊びが誕生した瞬間である。


そして後攻、私。風呂のふちにたってドボンと湯船に飛び込む。


…しかし、兄に比べるとイマイチ水しぶきがたたない。地味である。体重がたりないのか、飛び込み方が悪いのか…残念ながらそこに川は見えてこない。


そこで、兄はこう指示を出したのであった。


「お前、その飛込方じゃ顔に水がかからないだろ。飛び込むときにはちゃんと下を向いてお湯に顔つけろよ!」


私は飛び込むときに足から真っすぐに入水していたのだ。川に飛び込むときには深さがあるから頭までどぶんと水の中につかる。浅いお風呂でそれをやるならば、自らお湯に潜りにいかなければならないのか。なるほど。


そうして私は再び浴槽のフチにのぼり、よりストイックな風呂飛込を実現するため、意を決して2度目の跳躍にいどんだのであった…(続く)

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加藤紗希と豊島晴香による創作ユニット[点と]のウェブサイトです。

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