どうなってんの?(豊島)

最近とても気持ちの良い気候ですね~。先週寒い寒いと書きましたが、書いた直後から良い天気が続いて我らがトマトたちもすくすくと育っております。今週末は久しぶりに実家に帰って美味しいものをたくさん食べさせてもらい、家族とおしゃべりをしたり楽しい時間をすごしました。


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加藤さんが写真探しをポケモンバトルと捉えていることが判明したので、私もジムリーダーとして加藤さんの行く手を阻まなければという想いにかられました。

次のお題は「大混乱」でお願いします。

公開された、リモート撮影の作品も観なきゃ!


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さて、今回のお題は「どうなってんの?」だそうです。今回もかすればOKをテーマにやっていきますー!どうぞ!


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お題:「どうなってんの?」


おしゃべりをするようになった甥っ子がとても可愛い。


4月頭まで海外に住んでいた彼とは帰国後まだ会えていないのだけれど、先日母親が子守をしに行ったときの動画を送ってくれて、それがあまりに可愛いので何回も何回もみてしまう。


そして、言葉を覚えたての彼が、言葉を発するまでの挙動がなんだかとても愛おしくて、面白い。


例えば、木のパズルで遊んでいるとき。


小さい子用のこのパズルは一つ一つのピースが大きくて、そのうちの一つ、風船型のピースを外すと、その下には眠っている月や星のイラストが描いてある。


甥っ子がピースを外したのをみて、母が「お月様だ。もう夜になっちゃったよ」というと、少し時間をおいてから


「もうよるになったったよぅ」


と返す。


「夜になったらもう寝んねしなきゃだよ」


と母が言うと


「おとしさま…」


とちょっと考えてニコッと笑いながら指をさし


「ねんねちてる」


と返す。そしてピースをもう一度はめ、母が「ばいばーい」というと、


「……お………ぉ、おとちちゃま、ばばーい」


と一つ一つ言葉を掘り出すようにおしゃべりするのだ。


この、言葉を発するまでの間だったり、出てきた瞬間の表情の切り替わりやしゃべる速度、その一つ一つがとても興味深い。外からの刺激(この場合は母の言葉)を受けて、そして何か言葉を発するまでにどんな回路をたどっていくのか、彼の小さなおつむの中はどうなってるんだろう?と覗いてみたくなる。


そして、そんな過程をたどって出てきた言葉は、例えほとんどオウム返しだとしても、今の彼にとっては他の言葉では置き換えられない、唯一無二の表現なのだなぁと思う。彼のみつめる世界が、一つ一つの言葉にしっかりと結びついている気がする。それがとっても尊く感じられて、なんだか私はジーンときてしまう。


私は詩が好きだけれど、この感覚はなんとなく好きな詩に触れているときに沸き起こるものと近い気がする。ことばを覚えたての赤ちゃんと、ことばと向き合い続けてきた専門家の発するものに共通の何かを感じるのは不思議だけど、でも、なんとなくわかる気もする。


きっとすぐにたくさん言葉を覚えて、スムーズにおしゃべりも出来るようになって、どんどん成長していって、それはすごく素敵なことだけど、今この尊い瞬間をみることができてほんとに良かったなぁと思ったのであった。(終)


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天気が良い日に近所を散歩するのが楽しい。最近虫が気になります。

点と___web

加藤紗希と豊島晴香による創作ユニット[点と]のウェブサイトです。

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