ジメジメ(豊島)
前回本番中だった演劇が無事に終わりました。野外演劇だったのですが、全日程の中で晴天も曇天も強風も雨もフルコースで堪能しまして、改めて野外でやる面白さと難しさを感じた公演でした。
なんか3月の奈良の時も感じたんですが、野外演劇で雨降ると逆になんでもこいみたいなドーンとした気持ちになるの不思議です。多分色々心配したところで絶対計画通りにはいかないから、その場で起こったことに都度対応していくしかないからだと思います。でもこれって別に野外とか関係なく演劇ですごく重要な感覚なんですよね。ビビりなのですぐ忘れそうになりますが、いつでもドーンと出来たら良いのになー。
バックパック一つから取り出した道具のみで舞台を作り、演劇を上演する今回のプロジェクトは今後も続きます。これからも様々な人と出逢いながら、最終的にはとんでもない場所で上演したりできたらなーと思っているので、何となく今後の行く末を気にしていただけると嬉しいです!
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加藤さんの甥っ子もすくすくですね〜。私も先週末は甥っ子と一緒にいたのですが、体力が無尽蔵すぎてやばかったです。絶好調ハッピー野郎というあだ名をつけました。
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■連続ブログ小説■
それでは第11回、今回のお題は「メロンパン」だそうです。どうぞー。
( 前回分はこちら )
ふー、と吐いた煙がもくもく上がってゆく。うー、と唸り声をあげる。
家の中からはおじいさんの楽しそうな声が聞こえる。
青いバナナのニンニク炒めはとびっきりにおいしかった。ビールも2缶飲んで、楽しくおしゃべりしてた。
だけど問題はそこからだった。お姉ちゃんが、田んぼの苗の規則性がいかに美しいかって話をしたらおじいさんが大喜び。二人は一気に打ち解けてしまって、最終的にクボタの田植え機の映像をYOUTUBEで永遠見るという謎の時間が始まったのであった。
途中から私は完全においてけぼりになってしまって、机いっぱいに並べられたご飯たちをむしゃむしゃ食べた。美味しい美味しい。むしゃむしゃむしゃむしゃ。それをみたおばあさんが喜んで、次から次へと料理を並べる。むしゃむしゃ、むしゃ、しゃ、むしゃ、…。で、いま私はタバコを理由に外に避難してきたのである。
縁側に腰かけて辺りを見渡すと、本当に自分がどこにいるのかわからなくなる。
みたことないような柄の草がその辺一体を覆っていて、昼間なのになんだか薄暗い。上をみると巨大な葉っぱの隙間から辛うじて日の光が差し込んでいる。
「コケッコッココケッコ…」
ニワトリ小屋から声が聞こえる。暑さにバテて今朝は卵を産まなかったらしい。そりゃバテるよな、かわいそうに。ここはもはやサウナみたいだ。食べすぎた今日の分のカロリーを消費できるかな…。
「コケッココ…コケ…コケ…コケッコッココココココココケー!!!ココココケー!」
突然、ニワトリが激しく鳴き始めた。え、なにこれ怖すぎる、やばい、どうしよ、とりあえずおじいさんを呼ぼう。縁側に足をかけて窓を開けようとしたその時…。
ガサガサガサガサ!
両脇に一羽ずつニワトリを抱えたそいつは、私の背後を横切ったと思いきやあっという間にジャングルの奥に消えていった。そしてそいつが通り過ぎたとき、私の鼻はなぜかメロンパンの香りでいっぱいになった…。(続く)
甥っ子とピザ職人ごっこをしました。画用紙をこねてピザ生地を作るところから始まります。シーフードピザとトマトとお肉とキャベツのピザとフルーツのピザ。
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