湧き水おいしい(豊島)

おはようございます。

最近、近所の神社の湧水にハマっています。名水100選に選ばれているとかいうその湧き水、いつもは散歩ついでに手ですくって一口のむくらいしかしてなかったのですが(絶対に煮沸してから飲めと書いてあるのですが生水で飲んでいた)、先日それでコーヒーを入れたらすっごく美味しくて、そこから定期的に汲みに行っています。紅茶もなんかそれで入れると味が違う気がするのですが、考えてみたらお茶やコーヒーなんて構成しているものの大部分が水なんだから、水が美味しかったら美味しくなりますよね。もっと早く試してみればよかった!


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ぴあが終わって10月になって、誕生日だったりワクチン打ってやや熱でたりなんだか違う方向で落ち着かない日々だったのですが、加藤さんはゆっくりできたでしょうか…。


ちなみに近々新たなお知らせができそうです…!楽しみにしていてください。


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さて、連続ブログ小説第15回。まじで全力で終わらせにかかろうとしているのですが、あれですね、物語を終わらせるってことは本当に難しいことですね…。このブログで気軽に試すことが、結構大きな学びにつながっていたりするので、この難しさを身をもって知れて良かったです…(付き合わせてすみません)


今回のお題は「再会」だそうです。(一応確認しておくと、お題にはかすればOKというルールです)前回のお話はこちらから。

では、どうぞ〜


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カネタ町に焼きたてメロンパンはありませんでした。


そこにあったのは、私が一番みたくないもの、私を一番悲しい気持ちにさせるもの。そう、スーパーの特売ワゴンが、空になった、あの姿。


 街の中心にある円形の広場には、今朝まで降っていた雨に濡れた空のワゴンが何十台もあり、お揃いの黄色いトレーナーをきた人々がそれをせっせとふいていました。彼らのトレーナーには、フェルト素材の「K」のマークの大きなアップリケが施されていました。


 空のワゴンを前にして一番焦っているのは中林さんです。ミキさんはこの街についてから一言も発さず、ずーっと斜め下を見続けている。


中林さんはワゴンをふく一人の男性に声をかけました。


「メロンパン、なくなっちゃったんすか?」


男性は言いました。


「今朝は雨でしたからねぇ、もちろん仕込みは十分してたけど、こればっかりは…いやごめんなさぁい」

「雨とか関係ないっすよ。世の中みんな雨でも働くっしょ」

「いやぁ、焼き場のものたちも晴れた時のために出勤はしてましたよ。でも私たちがどうにかできるもんじゃぁないですからねぇ。ほんと、ごめんなさぁい」

「どういうことっすか…。次の焼き上がりいつっすか」

「あぁでも、だいぶお日様が出てきましたから。日差しが強けりゃ昼過ぎには…。いやいや、ごめんなさぁい」


 なぜか天気にこだわるその男性の話し方に、私は何か聞き覚えのあるような気がしました。「ごめんなさぁい」という、呪文のような、感情がこもっているのかいないのかわからないような言い回し…。というかワゴンを拭く人々、全ての人に、なんだかどこかで会ったことがあるような…。中林さんと男性の会話を聞きながら、私は不思議な気分に包まれていました。


「じゃあ待つんで。その間工場見学的なやつできます?今流行ってるっしょ工場見学」


 中林さんは、なんとかミキさんの機嫌を治そうと必死です。


「いやー、工場ってもんじゃぁないですけどねぇ。まぁ仕込みの作業場を外から見るのは自由ですよ…」


 その時、妹が割り入って言いました。


「すみません。卵ってどこから仕入れているんですか?どっかでニワトリ飼ってるんですか?」

「この町のメロンパンは生みたて卵を使っておりまして、それが自慢でございます。卵は町のはずれにある巨大な養鶏場から仕入れたものを、とったそのまま作業場に持ってきますからねぇ。どこよりも新鮮ですよ」

「じゃあ工場見学の前にその養鶏場見学させてください」


 こうして私たちは、メロンパンが焼き上がるまでの間、養鶏場とメロンパン作業場の見学をすることになりました。しかし私は、男性の「ごめんなさぁい」という響きが頭から離れず、そのことについてぐるぐるぐるぐる考え続けていたのでした。(続く)


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湧き水。地元のおじちゃんたちはみんな大五郎の4Lボトルとかで汲んでいる。誰かあれ持ってる人いたらください…

点と___web

加藤紗希と豊島晴香による創作ユニット[点と]のウェブサイトです。

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