ぴあに入選して。(紗希)

こんにちは。なんだか、ここ1週間ザワザワしていて、昨日は公式発表があり、信じられなさ200%くらいだったのが160%くらいになりました。
初めて作った映画が、第41回ぴあフィルムフェスティバルに入選いたしました。。。。驚きすぎて、豊島さんとは何度「嘘かなあ」という言葉を交わしたか。(嘘ついても何の得もありません)

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そうそう、先週は点とが監督製作をするsofabedさんのミュージックビデオの撮影をしました。小道具なども2人で準備をして、出演に俳優で柿喰う客所属の葉丸あすかさんと、俳優で美学校の同期である田中祐理子さんをお迎えして、天気に怯えながらも、楽しく撮影をしてきました。
これについては、また詳しく書きたいと思います。

それにしても、思文会、気になるあの子と会った瞬間の話はドキドキしながらもその後のまさかの気付きに「さすが豊島さん」とニヤニヤしてしまいました。最高。

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せっかくなので、今日はPFFに入選した作品『泥濘む』のことを。
(ぬかるむ、と読みます)

自分たちでもまさかまさかの事態で、応募したのにも関わらず、こんなことになるとは夢にも思っていませんでした。1ミリも。

この作品は、わたしたちが出会った映画美学校アクターズコースを半年間で修了した後、すぐに2人で企画製作をした作品です。
点との始まりのときに書いた記事(https://ten-to.themedia.jp/posts/5550296)の短編映画というのがこの『泥濘む』のことでした。

お互いに映画でやりたいこと、自分が演じてみたい役柄、今回一緒に芝居を作りたい同期、プロットなどを2人で話し合い、最初の数シーンの始まりをわたしが書き、豊島さんが脚本を何度か改稿したのち書き上げてくれました。3月頭に修了公演があり、撮影は4月末にやりました。
スタッフは、わたしがその前に参加していた作品で素敵だな〜と思っていた河本さんに撮影をお願いして、河本さんが同期の田中さんを録音として呼んでくれました。

撮影場所は、うちの実家を借りて、準備1日撮影1日準備1日撮影1日と、連続した4日間、豊島さんはうちの実家に3泊するという合宿状態でした。準備の日に2人で美術を作り、なんだか高校の文化祭準備(居残り)みたいな感じで。
実家なので母も巻き込み、ご飯面でサポートしてくれたり、出演者でもあるワンコのお世話をしてくれたり。

俳優である、同期のみんなは、わたしたち2人ではやり切れなかったことを手伝ってくれて美術を一緒に作ってくれたり、録音のマイクを持ってくれたり、メイキングを撮ってくれたり。俳優の仕事でないこともたくさん力を貸してくれました。とても心強く、頼もしく、そしてとても素敵な俳優さんたちです。

編集し始めたら、最初は30分位になってしまい、そこから削り28分、最終的に25分になりました。5月から編集して、最終完成は12月、7ヶ月くらいしていたのでしょうか。

作り方はめちゃくちゃかもしれないけれど、大切な仲間たちと作った作品です。どうやったら映画が作れるのかも分からずに、とにかく作ってみたいという気持ちで必要なことだと思ったことをやっていった感じです。
わたしたちは映画監督ではないけれど、俳優として、芝居のことを考えて、出演する俳優たちの魅力を最大限に引き出す作品を作りたかった。そんな作品が選出されたことが非常に嬉しいです。

わたしは『泥濘む』を作ってから、映画のことをもっと知りたいと思い、なるべく多くの映画を観るようになって映画館にも通うようにして、まだまだ全然詳しくないし誇れることもないけれど、映画がもっと好きになりました。たくさんの素晴らしい映画に出会いました。

ぴあに選出されて上映されるなんて、思ってもみなかったことが起きて、こわいと感じる部分もたくさんあるのですが、ひとまずは大切な仲間たちと作った作品が多くの方に観ていただけることを有り難く思います。

9月に国立映画アーカイブにて2回上映されます。詳しく決まったらまたお知らせします。

『泥濘む』
出演:豊島晴香・神田朱未・髙羽快・加藤紗希・釜口恵太・湯川紋子・加藤ゆに

監督:加藤紗希
脚本:豊島晴香
撮影:河本洋介
録音整音:田中大地

製作:点と(加藤紗希・豊島晴香)
(2018年/日本/フィクション/25min.)

では、また。

点と___web

加藤紗希と豊島晴香による創作ユニット[点と]のウェブサイトです。

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