今週のお題:うれしくなること(豊島)

こんばんは。

徐々に暖かい日も増えてきて、ちょっとずつ花も咲き始めてきましたね。去年も書いたけど、我が家から最寄りの駅までの道はお花の手入れをしている方が多いのかこれからの季節次々と色んな花が咲いていくので楽しみです。気持ちがやわらぐ。


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先週の加藤さんの写真、地層みたいでアガりました!砂の粒の大きさによって層が分かれる地層だったり、成分の重み?できれいにわかれる液体の層だったり、なんだかそういう現象に昔から興味があります。


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さて、今日のお題は「うれしくなること」。うれしくなることって何があるだろう?それってどういうことなんだ?とかグルグル考えました…!まとまりのない文章ですが、好きなものたちのことを書きました。


「うれしくなること」


うれしくなること。


近所のおじいちゃんが手入れしている植木鉢の花がきれいに咲いていたこと


お財布に入っている小銭と、支払い金額がぴったりだったこと


自分の部屋のドアをあけて、好きなルームフレグランスの香りがした瞬間


高校生がお年寄りに席をゆずっているのをみたとき


食いしん坊の甥っ子がいちごで口の周りをまっ赤にしながらにこにこ笑っている写真


月が真ん丸で、空気が澄んで感じられるとき


友達に借りた本が思いのほかすごく面白かったこと


余った麻婆豆腐を卵でとじてみたらおいしかったこと


雪がつもって、窓から見える屋根が真っ白になっている光景


野菜が安い


ぐっすり寝て寝起きがスッキリ


おじいさんと小さな女の子が手をつないでお散歩しているのをみたとき


友達が、弱っている中で連絡をくれたこと


編み物がちょっと進んで模様が出てきたとき


誰かの言葉を、信じられるなと思えること



私にとっては「信じられる」ことと「嬉しくなること」は結構近い気がします。イコールではないけど、必要条件なのかもしれない。

とはいえ「信じられる」というのは、光景や自分の感情や、誰かの仕草や、あらゆるものに適用されるので、「信じられる」が意味するのが人と一緒なのかはわかりません。



信じられる言葉・詩の言葉

「空いちめん 星だらけの星の中の / あちらの あの一つの 星にでもなく / そちらの その一つの 星にでもなく / どちらの どの一つの 星にでもなく / ここの この地球の 星に / ぼくたちは 生きている / イヌや / チョウチョウや / 夕やけや / 友だちや / 森や / にちようびや / やまびこなどと いっしょに」(「いま!」まどみちお)


「ぼくら 湖であり樹木であり / 芝生の上の木漏れ日であり / 木漏れ日のおどるおまえの髪の段丘である / ぼくら」(「春のために」大岡信)


「季節の移りゆく空は / いま 秋たけなわです。 / わたしはなんの憂愁もなく / 秋の星々をひとつ残らずかぞえられそうです。 / 胸に ひとつ ふたつと 刻まれる星を / 今すべてかぞえきれないのは / すぐに朝がくるからで、 / 明日の夜が残っているからで、 / まだわたしの青春が終わっていないからです。」(「星を数える夜」尹東柱)


「健康で 風に吹かれながら / 生きていることのなつかしさに / ふと 胸があつくなる / そんな日があってもいい / そして / なぜ胸が熱くなるのか / 黙っていても / 二人にはわかるのであってほしい」(「祝婚歌」吉野弘)



話はちょっとそれますが、ここ最近日本を代表する立場の人たちの間でしょっちゅう行われている、ないことを、言葉によってあることにできてしまう、あるものを、言葉によってなかったことにしてしまう、口先だけで、表面的な語り口だけで、色んな事実を都合よく作り出せてしまうということに、かなり空虚な気持ちになります。


いつか誰かも書いていた気がするけど、言葉そのものへの信頼がゆるがされているように思って、すごく不安な気持ちになる。政治への不信とかそれだけの問題じゃなくて、もっと大きな、根本的な部分をじわじわ侵食されているように思う。


そんな中で詩だったり、芸術って言うのは、私にとっては信じられる何かに触れられる、なきゃ生きていけないものな気がします。最近、人の日常生活における芸術の必要性みたいな議論がしばしば話題にのぼりますが。


あ、あとこれから食べるご飯のこと想像するとすっごい嬉しくなるな。ごちそうとか、特別なことじゃなくて、バイト中にお弁当で持ってきたおにぎりのことを考えたり、今日帰ったらあれつくって食べようとか考えたり。こないだお昼にマックが食べたい!と思ってバイト中PCでマックのハンバーガーの画像を見ていたら先輩にみつかって笑われました。


明日はお休みなので、今は朝に作って食べる予定のホットケーキのこと考えて心がホクホクしています。 

※ちなみにこのあと夜力尽きて寝たので今、朝です。これからつくるぞー!


ぐっすり寝て、美味しいごはんを食べる。それはとても、嬉しいことだ。(終)

花束をもらったときに、いつまでたっても枯れない乾燥系?のお花、捨て時がわからないのでとりあえずドライフラワーにしてみています。最初白いのだけだったのだけどこないだピンクが追加されました。段々増えて行ったらおもしろいな。


加藤さんへの次のお題は「縦横無尽」で!

点と___web

加藤紗希と豊島晴香による創作ユニット[点と]のウェブサイトです。

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