点と、の始まり(紗希)

こんにちは、加藤紗希です。「点と」というものが始まりました。

「点と」は「てんと」と読み、発音はキャンプなどで使用する「テント」と同じと思っていただければ大丈夫です。創作ユニット、なるものを組んだわけですがなんぞや、ですよね、自分たちでもこの言葉が合っているのかもあまり分かっていないので共感します。なんでしょうね。はい。でも、これまで2人でやってきたことやこれからやっていきたいねと話していることには1番近い言葉だと思います。

いろんな方法で、いろんなものを生み出せたらよいな、と思っています。


豊島晴香さん(通称とよし)とは、映画美学校という場所で出会いました。アクターズコースの同期として、半年間一緒に授業を受けたり、お茶をしたり、カラオケに行ったり、修了公演で共演したりしました。

わたしが「この人と何かやりたい」と初めて思ったのは、カリキュラム内で彼女が書いた脚本を読んで、その面白さに驚いたときのことです。基本的にはお芝居のメソッドなどを学ぶカリキュラムでしたが、たまに創作の時間があり、わたしはその時間がとても楽しみでした。

同い年ということもあり、同期の中でもよく話す1人でしたが、彼女が書いた脚本はものすごくわたしの好みで、なんだかさらに気になる存在になっていったのです。その後、割とすぐに「とよしと何か一緒にやりたい」と話したと思います(ここはおぼろげ)

そうしたら、とよしは「え〜やろう〜やろう〜〜〜〜」みたいな軽いノリで返事してきたので、「こりゃ、絶対伝わってないな」と思いました。でも、「カリキュラムが全部終わるまでにはなんとか真剣な思いを伝えなくては」と奮起しました。そんなこんなで半年間が過ぎ、最後に修了公演で卒業、となったその公演の打ち上げのときのこと。「終わっちゃうね〜」と話しながら、「やっぱりとよしと何かやりたい」ということ、「映画が作りたい」ということを、とよし(半分酔っ払っている)だけに向かって伝えました。そしたら、「いいよ〜〜〜やろやろ〜〜」とこれまた軽い返事で返ってきました。「ああ、またかよ、こいつ。。。」とほとんど呆れるに近い感情を抱き、「まあ、また個別に連絡すればいいか」と思って別の人と話していたりしていたら、向かいの席で「今度ねええええ、さきちゃんと一緒に映画作るの〜〜〜〜〜〜」とさらに酔っ払ったとよしがヘラヘラと言いふらしているのが聞こえました。わたしは普段、やろうとしていてまだ動き出していないことを周りの人に言うのが得意ではなく、事後報告となってしまう場合が多いのですが、とよしはもうそんなことお構いなしに、言いふらしていたのでした。本当にできるか分からないのに。まだ、やりたい、とこそっと話しただけなのに。

それが、わたしがとよしのことを「この人とならやっていけそう」と思った瞬間です。酔っ払い豊島に救われたのです。わたしができないことをできる人です。改めて、変な子だな、面白いな、と思いました。

それからは、短編映画を一緒に作ったり、一緒に島に行ったり、歌を歌ったり、映像を撮ったり、リサーチをしたり、ワークショップをしたり、福島に一緒に来てもらったり、といろんなことをしてきました。なんだか、もっといろんなことができると思うのです。それで、名前をつけてユニットにしようということになりました。


これから、酔っ払い(酔っ払ってなくても)豊島さんがたくさんの面白い記事を書いてくれると思いますので、ご期待ください。(!)わたしも一読者として、楽しみにしています。

そんなこんなで、どうぞよろしくお願いいたします!


2019年1月11日  加藤紗希

点と___web

加藤紗希と豊島晴香による創作ユニット[点と]のウェブサイトです。

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