【思文会】その⑪~疑惑に満ちたタイ旅行編―終章 (豊島)
皆様こんばんは!今日はとあるワークショップに参加してめちゃくちゃ体を動かし疲れたので、何度もウトウトしながら深夜にこちらのブログを執筆しております。と書いた後にもさっそく数回ウトウトしました…なぜギリギリに書くのをやめられないんだ自分…。
---
加藤さんブログで前回写真をアップしていたジェラート、福島県楢葉町のジェラート屋さんのものなのですが本当にものすごい美味しいです。前食べたときはカリッカリのキャラメルコーティングされたクルミが入っていました。個人的に心の中でジェラートランキング1位を付与しました。
---
さて、ついに、ついについにタイ旅行編が完結します…!やったーーー!!!長々と書いて来ましたがここまで読んでくださった方いたら本当にお付き合いありがとうございました!
もしくはまだ読んでいない方是非最初から読んでいただきたいですがめちゃくちゃ長いです!でも是非!
それでは最後もどうぞお楽しみください!
---
【思い出を文章にする会その⑪~疑惑に満ちたタイ旅行編―終章】
【前回の振り返り】
深夜便発・タイバンコク1泊3日という鬼スケジュールツアーに参加した友人と私は、海外旅行不慣れ&準備を怠った&注意力にかけることが原因で、到着日にして2回タイのおじさんに騙された上ホテルに預けていたスーツケースまでもパクられてしまう。
その後ホテル側の尽力によって犯人はつきとめられ、無事にスーツケースは帰ってきた。だがしかし、中身を確認したところ、そこに入っていたはずのiphone充電器とデジカメが見当たらないのであった…。
---
結局、盗まれたスーツケースの中をいくら探してもiphone充電器とデジカメはみつからず、電化製品のみがしっかりと抜き取られていることが判明。ガイドさんづてにホテルの方へ伝えたところ、明日のチェックアウトまでに再度スリランカ人一家のもとへ取り返しに行ってくれるという。とりあえず今日は時間も遅いしゆっくり休んでくださいとのことだったので、とりあえず我々は部屋に戻ったのであった…。(正確には露店とかで飲もうと悪あがきで再び街に繰り出したものの全部閉まっており、ホテルのおしゃれバーで一杯飲んだのちに部屋に戻ったのであった)
さて、部屋に帰って寝る支度をした私たち。いざ寝ようと思い、iphoneで目覚まし時計をかけようとする。
だが、皆様覚えておいでだろうか…。私のiphoneは、日本出発時電源いれっぱの状態で預け荷物にいれてしまい、タイ到着後速攻で電池切れしていたのである。一方友人のiphoneも、日本出発時からずっとバタバタしていて充電していなかったため、すでに電源が入らない状態となっていた。そして私の充電器はうっかり実家に置き去りである。となると唯一の頼みの綱は友人の充電器なのである。………あれ!唯一の頼みの綱、パクられたじゃん!
でも考えてみればどうせほぼタイで携帯使えないしなぁ…。使うとしたら写真だけど私のデジカメはあるからそれ使えば良いし…ま、いっか!と、いうことで我々はベッドにくっついているデジタル目覚ましみたいなやつで8時ぐらいにアラームを設定し、長い長い一日を終えて眠りについたのであった。
翌朝…。多分私が先に目を覚ましたんだったと思う。眠い目をこすりながらベッドわきの時計をみると、そこには信じられない時刻が表示されていた。
「ちょい!起きて!やばい寝坊した!!!10:30!!!」
ベッドわきのアラームが鳴ったのに気づかなかったのか、そもそも鳴っていなかったのか、そんなことは知る由もないが、我々は二日しかない貴重なタイでの時間をめちゃめちゃいっぱい睡眠時間に投じてしまったのであった。
しかし…。本当のサプライズはここからだった。
大慌てで荷物をまとめてロビーへ駆けおりた私たちは、視界に飛び込んできた光景に目を疑った。
ロビーの時計が指し示している時刻、12時30分。
なんと、宿泊していた部屋の時計は2時間近くも遅れていたのである…!私たちは、弾丸タイツアーで、昼すぎまで爆睡していたのである。多分、軽く10時間以上寝た…何やってんだ…もはや笑うしかない。
私たちに残された自由時間はわずか。昨日の早朝に来た我々であったが、今日の夕方にはホテルに再集合して空港に向かわねばならない。よ~し、今すぐ飛び出して、あと数時間遊び倒すぞ―――!
…と、言いたいところであったが、例の問題はいまだ解決していなかった。そう、デジカメとiphoneの充電器パクられ問題である。
結局のところ、スリランカ人一家のもとへホテルの人が再度取り返しに行ったものの、「そんなもの持ってない」とつっぱねられ、部屋にも断固いれてくれないので取り返せなかったとのこと。だが、安宿なのにすごいちゃんとしていて、かわりに同じ種類のデジカメとiphone充電器の代金を丸々支払ってくれると言うのであった!新品買えるし逆に良いじゃん!
支払うにあたっては、日本でのその商品の値段を調べる必要があるので機種と型番を特定しなければならないとのこと。当然型番なんか覚えてないので、ホテルのPCで日本のビッグカメラのサイトをみながら、自分のカメラを探す友人。
だが、これが、ほんとめちゃくちゃ時間がかかった。ただでさえ英語がほぼできないため意思疎通がなかなかとれず、(ガイドさんこのときは不在)事情を把握してPCで探し出すまでに相当な時間が経過していたのであるが、友人、自分のカメラがどれか全然覚えていなかったのである…
「あれーこれかなぁ…いや、なんか違う気がするんだよなぁ…え、のってないのかなぁ」
こんなやりとりを永遠と続けた記憶がある。友人のデジカメはフジフィルムであったが、確かに当時販売されていたフジフィルムのコンパクトデジカメはなんか全部黒っぽくて似ていたのである。
あまりにも見つからないので
「ん?もしかしてフジフィルムじゃないのかな…?」
などと言い出す友人。長い攻防戦を経てなんとかそれっぽいデジカメを特定し、料金を算出してタイ通貨で弁償してもらった際には、時刻はすでに15時を回っていたのであった。
もはや私たちが使える自由時間は2時間も残っていなかった。とりあえず、電車で数駅先のショッピングモール的なところへいってちょっとだけ買い物して、その街にあった安い食堂みたいなところでフォー食べて………これで我々のタイ旅行はフィナーレを迎えたのであった…。
ちなみにこの街でも「ブッディストホリデー」をダシに話しかけてくる人がいたが、我々はもうだまされなかった。さすがに我々もこのキラーワードに敏感になっていたのである。
(ただし、あまりにもみんな同じことを言うのでブッディストホリデーなるものが国民の間に存在しているのかどうかは7年たった今でも確信を持てずにいる。タイ通の人ブッディストホリデーってありますか?)
さて、後日談なのであるが、友人は入っていた海外旅行保険でデジカメとiphoneを紛失した旨を申請し、そちらからも全額とはいかないまでもお金をゲットしていた。つまり、結果的に黒字となったのであった。(ガイドさんの進言により言われるがまま申請を出したので友人に罪はない。)
波乱万丈ありすぎた1泊3日のタイツアー。かなり大変だったけども、観光地を順番にめぐるだけの旅行よりある意味タイを満喫できたんじゃないかと思う。ほんと、今思い出しても濃い~時間であった。色々してやられたけども不思議とタイの人たちへの嫌な気持ちは全然なくて、むしろなんかずぶとくてかっこいいなーとか思う。映画とかによく出てくる陽気な詐欺師みたい。タイ、また行きタイ。
先日友人とタイ旅行のときの話していて、あの頃は若かった、今だったらもうちょっとまともな旅行できると思う、と言ってみたところ「今いっても絶対に同じだよ」と即答された。我々は今年30歳になるが、このまま大して成長せずに歳を重ねていくだろうと思う(完)
0コメント