縫い目は可愛い(豊島)

こんにちは!5月ももう中旬ですねー。ちょっと前までものすごく天気が良かったり、あったかかったりしましたが、ここ数日はやや曇りがちな気がします。来週もあんまり晴れマークが見当たらなくてソワソワ。植物を育てているので天気には敏感です。どうやら今年は梅雨入りが記録的な早さになりそうらしい…。去年は長梅雨でトマトがダメになったので、震え慄いております。


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加藤さんの写真スキルが上がりすぎてやばいですね。もはやカメラマンみたいになっている。お二人ともとても素敵〜〜。私も撮ってもらおう。


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さて、連続ブログ小説、前々回第4回って書いた時に数え間違えていてすでに5回目だったので、今回はもう7回目ということが発覚しました…!そうなると10回じゃ終わらせられないかもしれない笑!まぁ流れに任せて続けられるとこまで行こうかなと思っています。

一応第一回からのリンクを貼っておきますので、もしよければ続けて読んでみてください〜

第一回 第二回 第三回 第四回 第五回 第六回


【 7 】


「光ってる…」


お姉ちゃんはうちのアパートの廊下で、謎の銀色の球体を真っ直ぐ見つめていた。

じーっと。瞬きもせずに。


お姉ちゃんの目は大きい。そして少しだけ茶色くて、まつ毛が長い。

私は遠くの球体を見つめ続けるお姉ちゃんの横顔を見ながら、小さい頃、時計を飽きることなく見続けていた子供時代の面影を重ねた。

歳を重ねてふっくらしていた頬は少しこけたように思うけれど、その綺麗な目は変わっていない。お姉ちゃんは理解不能でほんとわけわかんないけれど、こういう、何かを見つめるときの視線には、昔から胸いっぱいに憧れるような感情を抱くのだ。


「入るよ」

「あ、」


どうぞ、という間も無くお姉ちゃんはズカズカと私の家に入っていった。

部屋の中でキョロキョロと周囲を見渡している。


「あったあった」


お姉ちゃんがしゃがんで何かを手に取る。

私も慌ててそばへ行く。


「マッキー借りるね」


お姉ちゃんが手に持っていたのは、部屋の隅に飾っていただるま。

昔高崎へ行った時に、お母さんが買ってくれたものだ。


「…よし。」

「…え」


お姉ちゃんは、このタイミングで突如だるまに目玉を入れたのだ。マッキーで。


「え、ど、どういうこと」

「うん。だって、そういうことじゃない」

「・・・」


ちなみに買ってもらったのは大学4年生の就活中。就職が決まり次第書き込まれる予定だった目玉は結局書き込まれることのないまま今に至っていたわけだが、今日、このタイミングで、だるまは突如目玉を得たのである。


「計画立てるよ。」


お姉ちゃんは、カバンから私たちの住む町の地図を出し、机に広げた。

地図には、几帳面な赤い丸印がたくさん付いていた。(続く)

去年買うだけ買ってやっていなかった刺し子をコツコツやっています。大きいし柄が細かいから結構大変…。縫い目ってめちゃめちゃ可愛いな。

点と___web

加藤紗希と豊島晴香による創作ユニット[点と]のウェブサイトです。

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